フランスピレネーでの舞踏家「竹之内淳志さん」による
‟じねん舞踏”ワークショップで感じたことの続き。
ワークショップでは、、、
リンゴ園、森、川、丘の上、谷、石の上、教会、洞窟など
どう考えてもインスピレーションしか受けない場所で、踊りまくった。
(常にメディテーションしながら歩いてたから、写真は残ってないの。ごめんね!)
何かとルールが厳しい日本なら、あんな体験できないと思う。
ワークショップで感じた「死ぬほど泣くこと」の大切さ。
レッスン以外でも、急に降ってきた大雨で
テンションが上がったひとりが服を脱いで踊り始めたと思ったら
呼応するように太鼓1つで歌う淳志さん。
その演奏の中、みんなで歌って踊って、
雨の恵みを受けて、みんなで命を輝かせたこともあったなぁ。
あ~~楽しかったなぁ~!!>▽<
これはかなり自分の中で成長に繋がった思い出なんだけど
雨の中で踊ったとき、私はなぜか朝から感受性がバグってて(笑)
理由もないのに朝一の練習から泣き倒してたんよね。
んでもって、その日の踊りのテーマが「心の傷やトラウマ」だったから
昼間っから、涙枯れ果てるんじゃないか!?
夜まで体力持たないよ・・・ってくらい泣いて。。。
そんな帰り道。
突然、大雨が降ってきて、、、
カッパなんて役に立たないくらいのスコールで
その雨で涙が流されて、泣いてるのか雨なのか
自分でもよく分からなくなって、笑えてきてさ(笑)
涙も雨と一緒に、すべて洗い流して
悲しみも恵みなんだ!って思えばいい!!
って思ったんだよね!^^
(自分の中の名言になってる笑)
人間なんだから、どうしようもなく辛いことがあったら
我慢しないで人間味出して、
思いっきり悲しみに浸ればいい!どっぷり涙の沼にハマったっていい!
涙が止まらないなら、大雨に打たれて涙だってことさえ忘れちゃえばいい!
みたいな。
人が泣くのも自然の原理と一緒で、
トラウマやつらさを見て見ぬフリして
普通を装って生きていくのって、
水蒸気が溜まった雲がずっと空で水を貯めて
留まってる状態だと思うんよね。
そのまま雨が降らなければ、太陽も隠れて、
雲はどんどんドス黒くなるし、大地も枯れていく。
でも!
雨が降れば、ドス黒さは徐々に消えていって
お日様が見えて、虹がかかり、その雨が「大地の恵み」になる。
だから、、、
どうしても超えられない過去やつらさがある時は
死ぬほど泣いたほうが絶対に良いと思った!
怖いかもしれないけど、問題解決しなかったとしても
もう涙枯れた!ってくらい泣き疲れるまで泣いて、外に感情を出したほうがいい。
そのあと、必ず「ハレ」はやってくるから^^
過去を変えたい、乗り越えたいなら「命懸けで生きるしかない」
ワークショップ中、何度泣いたか分からない。
(ガチの鼻水垂らして泣くやつねw)
悔やんでも悔やみきれない過去の後悔や罪悪感、
失ってしまったものの大きさを考えれば考えるほど
心の奥の奥から悲しみや怒りが湧いてきた。
今を生きるしかないのだと分かっているけど
離婚してから3年間、私はこの想いに縛られてずっと前に進めなかった。
「どうしたら過去を乗り越えて、自分を許せるのか?」
そのことばかり考えていたし
正直言って、それがこのワークショップに来た本当の想いだった。
とある日の夜。
淳志さんに聞いてみた。
「どうすれば前に進めるのか分からない。
どうしたらこんな自分を許せるのか分からない。」
わたしをまっすぐ見ながら
淳志さんは優しくこう言った。
うん、そうだね。
でもね。僕たちはね、それでも今を生きるしかないんだよね。
それも、命懸けで生きるしかないんだよね。
その言葉の裏に、
淳志さんの激動の人生を感じた。
ヨーロッパで踊って生き抜くなんて、
まさに命懸けで生きてきた証拠でしかない。
つづけて淳志さんは、
「取り組めるものを見つけて、それに向かって命懸けで生きるしかない。」
とも言った。
「命懸け」という言葉の重さに、わたしはハッ!とした。
人間、何でもかんでも命懸けにはなれない。
何個も!は無理だ。
それに、当たり前だけど興味のないことなんかに命は懸けれない。
*
わたしは、生きる実感を味わえた舞台役者を辞めてから8年間。
未来にばかり目を向けてた。
ずっと経済的に不安だったからだ。
「あれもこれも!!」と欲張るくせに、
丁寧に向き合わず、やってこなかった。
社会的な地位や給料だけを見て、自分の正直な気持ちを無視してきたからだ。
そりゃ生きてる実感ないはずだ。汗
好きか嫌いかじゃなく、命懸けで取り組んでも良いと思えるものかぁ、、、
迷いが消えて、物事がすごくシンプルになった。
自分の命を大切にするからこそ、
旅をしていろんな世界を見たり、
いろんな経験から自分を知って、、、
「これをしたら生きてる気がする!」ようなことを始めて、
やってみるしかない。
がむしゃらでも何でもいいから、命懸けで。
やってみてダメならそれはそれ。
過去の失敗なんて関係ない。
私たちは今しかない。今の先に未来がある。
この命がいつ終えるか分からないし、
急に環境が変わってやりたいことが出来なくなるかもしれない。
だったら、私にできることはただ1つ。
人生に勝負をかけて、命懸けで今を生きるしかないんだ!!!
もう誰かの人生を羨んだり、演じて生きるのはやめる。
じねん舞踏で、自然がたくさんの人生や生き方を教えてくれた。
踊りを通して自分と向き合い、ようやく過去を受け止め
乗り越えられた。
めちゃくちゃ強くなった気がする。
いや、強くなった。
元々持っていた、わたしの強さや自由な心さえも蘇った。
この秋のピレネーを一生忘れることはない。